松田健『テキスト現代社会学』
社会学の標準的なテキストとしてお勧めできる本です。社会学の可能な限り多くの分野に目配りがなされていて、文章も平易で丁寧に解説されています。
著者はまえがきで、ご自身の社会学の授業に適切と思われる教科書がなかったので、ご自分で書かれたとのことですが、確かに社会学の教科書はなかなかしっくり来るものがありません。
その中では本書は著者の意図通り、例外になる教科書だと思われます。社会学と社会問題を理解するための基本書たりえる内容です。
時々ヒューマニスティックすぎてゆるい記述もありますが、できるかぎり対立する意見を取り込んで両論併記がなされているところも好感が持てます。
また、英語を中心とした専門用語がしっかり記述され、索引も充実しているので、将来国際的に活躍する人のためにも役立ちます。これは類書のない画期的な試みです。
大学三年次編入で、社会学を専攻したいという学生の指導をしようと思っているところで良書に巡り合えました。早速学生に紹介します。
(ミネルヴァ書房2008年2800円+税)
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