日下公人『日下公人が読む 2013年〜 日本と世界はこうなる』
いつも他の人と目の付け所が違う著者ですが、本書もまた色々と教えられました。
ヨーロッパがアジアやアフリカから膨大な富(過去の労働)を略奪して、それを元金として有利な産業へと貸し出すことで資本主義が始まり、その利益や配当は資本を借りた人たちの「現在の労働」から支払われ、元本の返済は、これから誕生する将来の産業で働く人たちの「将来の労働」から支払われる、と著者は言います。
なるほど資本主義の始まりが略奪で、最後はその金融ゲームのツケを将来に回すというように、全体がバブリーな仕組みになっていることがよくわかります。
そして、この仕組を支えているのが「信用」で、これからはどうやら信用が収縮する時代に入るだろうと著者は言います。
信用が収縮すると、担保に何を取るかが問題になりますし、ヘタをすると国家が不渡りを出すようなことになりかねません。人びとは少しでも安全な通貨に替えようとするため、かなりの円高になることが予想されます。
そういう著者は「野田政権の次の政権が日銀法を改正して、金融を自分の好きにするかどうか心配である。それをすると、やがてやってくる金融大津波に日本も飲み込まれる可能性がある」(118頁)と危惧しています。
しかし、その心配通りの道を安倍新政権は今のところ進もうとしているように見えます。どうしたものでしょうね。
専門の学者たちの間でもリフレ派と構造改革派はお互いに相手の不勉強を貶し合っていますが、著者の角度から見たら、やはり世界的には少数派に属するリフレ派の旗色が悪そうに見えてきます。
実際どうなんでしょう。マンキューやスティグリッツのマクロ経済学を読めば、そこら辺って少しは分かるんでしょうかね? ま、おいおい勉強していきます。
他に、財務省や金融相を東西に分けて競争させてみるとか(江戸時代の北町と南町奉行所みたいに)、衆議院を全国一区制にして、例えば上位300人(定員)を当選にするとか、面白い提案がたくさん出てきます。
(WAC株式会社2012年1238円+税)
しかし、その心配通りの道を安倍新政権は今のところ進もうとしているように見えます。どうしたものでしょうね。
専門の学者たちの間でもリフレ派と構造改革派はお互いに相手の不勉強を貶し合っていますが、著者の角度から見たら、やはり世界的には少数派に属するリフレ派の旗色が悪そうに見えてきます。
実際どうなんでしょう。マンキューやスティグリッツのマクロ経済学を読めば、そこら辺って少しは分かるんでしょうかね? ま、おいおい勉強していきます。
他に、財務省や金融相を東西に分けて競争させてみるとか(江戸時代の北町と南町奉行所みたいに)、衆議院を全国一区制にして、例えば上位300人(定員)を当選にするとか、面白い提案がたくさん出てきます。
(WAC株式会社2012年1238円+税)
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