山崎亮『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』
物をつくるのがメインではなくて、人びとのつながりを演出するのが、このコミュニティデザインです。住んでいる人が主体となって、お互いに住みやすい町や村をつくるというのは、かつてはあたりまえのことだったのですが、近代化し、都市化し、あるいは過疎化する居住空間で、人びとのつながりをつくり、維持していくのはなかなかの難事業です。
本書は人口減少期に入ったわが国の町や村のあり方を、今後どのように形づくっていくのかという問題意識のもとで、具体的で重要な提言をたくさんしてくれています。
もちろん、地域によって抱える問題はそれぞれ異なっているので、これといった決まったマニュアルがあるわけではありません。とにかくその地域で話を聞いて、何をするべきかを一緒に考え、実働部隊を組織していくわけです。
私も自分が関わっている町や村については元気になってほしいと願う者の一人で、様々な地域の会合や勉強会にもできるだけ顔を出すようにして、勉強させてもらっています。本書もその都度読み返しながら、具体的な問題に取り組んでいきたいと思います。
これからわが国は都会も田舎も疲弊しかねない時代に入っていきます。互いに助け合う関係を作っていくしか手立てはないでしょう。座右の書として活用するつもりです。
(中公新書2012年860円税別)
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