山岸俊男編『社会心理学キーワード』
有斐閣のキーワードシリーズは用語辞典的に役立てるようにできているかと思っていましたが、本書は通読にたえられるように編集されています。社会心理学の教科書として使うこともできます。参考文献もきっちりと原典までたどれるように書かれていて助かります。
内容的にも「社会的ジレンマ」で知られている編者の山岸俊男さんの立場がかなり反映された個性的なものになっています。無理してヨイショしている感じでもなくて、あらためて偉い学者さんなんだということもわかります。
特に「適応論的アプローチ」では、通念とは異なり、日本人がアメリカ人と比較してみて案外他人を信頼していないという結論が出てきたりするのは、言われてみればその通りで、山岸さんの『信頼の構造』で追求されていたのを思い出しました。
社会心理学を学ぶ学生さんにとっては必携ですね。勧めておかなきゃ。
(有斐閣双書2001年1900円+税)
社会心理学を学ぶ学生さんにとっては必携ですね。勧めておかなきゃ。
(有斐閣双書2001年1900円+税)
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