『中谷宇吉郎随筆集』樋口敬二編
二回読んじゃいました。いい本ですね。随筆選集も読んでみたいです。科学・学問についての示唆がたくさん得られます。たとえば、
「本統の科学というものは、自然に対する純真な驚異の年から出発すべきものである。不思議を解決するばかりが科学ではなく、平凡な世界の中に不思議を感ずることも科学の重要な要素であろう」(76頁)
「人間には二つの型があって、姓名の機械論が実証された時代がもし来たと仮定して、それで生命の神秘が消えたと思う人と、物質の神秘が増したと考える人とがある。そして科学の仕上仕事は前者の人によっても出来るであろうが、本統に新しい科学の分野を拓く人は後者の型ではなかろうか」(78頁)
「新しい発見の確率は、何か変わったこと、すなわち糸口を捕らえる確率と、それを追求する方法の成功率との積できまる。その両者とも、科学の基礎知識が、その基盤となることはもちろんであるが、前者には勘が重要な役割をなし、後者には研究に対する愛情が必要である」(281頁)
といった珠玉の言葉がたくさんでてきます。
「新しい発見の確率は、何か変わったこと、すなわち糸口を捕らえる確率と、それを追求する方法の成功率との積できまる。その両者とも、科学の基礎知識が、その基盤となることはもちろんであるが、前者には勘が重要な役割をなし、後者には研究に対する愛情が必要である」(281頁)
といった珠玉の言葉がたくさんでてきます。
また、恩師寺田寅彦の言葉を受けて、「研究者として成熟した人は、線香の火を消さなかった人である」(274頁)とあります。線香の火を消さないというのは研究を続けるということです。
私のような者には実に励みになります。
(岩波文庫1988年670円)
私のような者には実に励みになります。
(岩波文庫1988年670円)
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