ジェイン・ジェイコブズ『発展する地域 衰退する地域』
著者は、公共事業を呼び込んだり、税金を投入したりするのではなく、それぞれの地域が創意工夫に基づいて、近隣地域とのネットワークを形成しながら経済を回していけば発展すると主張します。
必要な物を外から持ってくるだけでなく、それを自分で作るということが鍵だとも言います。
これが「輸入置換」という概念ですが、この理論的裏付けは同著者の『都市の原理』に展開されているので、今そちらも読んでいます。
そちらについてはまた読了後述べることにしますが、本書の問題提起は刺激的です。まちづくり、村おこしについてのヒントがたくさん得られます。
解説で鳥取県知事の片山善博さんが、本書に基づいたいくつかの実践報告をされていますが、これも興味深いものです。地元の食材で給食を作ったり、ガードレールに間伐材を使ったり、ペレットストーブを知事室から導入してみたりと、まずやってみるという心意気が素晴らしいです。そちらも一読の価値があります。
著者は発想のユニークさにおいては天才的で他の追随を許さないところがあります。これからもいろいろと学ばせてもらうつもりです。
(ちくま文庫2012年1500円+税)
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