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2013年8月20日 (火)

髙山正之『変見自在 マッカーサーは慰安婦がお好き』

週刊新潮の名物コラムです。いつも立ち読みしていて申し訳ないので、単行本になったらかならず買うようにしています。

しかしそれにしても、こうしてまとめて読むと迫力があります。著者の情報収集能力の高さは世の中の書き手の中でも際立っています。

本書もまた他でお目にかかれないような驚くべきことが書かれていますが、出典や数字が具体的に示されていて説得力があります。以下備忘録を兼ねていくつか挙げておきます。

・アメリカで第1次世界大戦までに白人によるリンチで「奇妙な果実」となって殺された黒人は2732人に上る(46頁)

・気に食わない女性に硝酸をかける事件はパキスタンでは年間150件以上に上る(73頁)

・アメリカが19世紀末にフィリピンを植民地にしたとき「殺した地元民は20万人くらい」と上院公聴会の報告書にある(75頁)

・レーニンは皇帝一家を皆殺しにし「富農を毎日百人ずつ」吊るさせた。革命の犠牲者は900万人に上った(130頁)

・日本の9月2日の降伏調印後は警視庁管内だけで1日に46件もの米兵の性犯罪があったと読売報知紙が伝えている(157頁)

・戦後の米軍からの無償援助だった、本当は豚の飼料のトウモロコシを、マッカーサーは勝手に有償援助にして日本から18億ドルをふんだくった(193頁)

本書のタイトルは言うまでもないことですが、マッカーサーが日本に慰安婦の供出を要求したという史実に基づいています。

世間では、まずは事実を見ることから始めないととか言われますが、その事実がこうして並べられると、都合の悪いことは見たくないという気持ちにさせられる人は少なくないでしょう。でもやっぱり見なくちゃ。

(新潮社2013年1400円税別)

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