笹山尚人『労働法は僕らの味方!』
ジュニア新書ですが、若い人はもちろん、必要以上に打たれ強くなっている世の中のサラリーマンにはぜひ読んでほしい本です(そうそう、うちの教職員にもね)。
普通の人が労働法の教科書を最初から読むのはなかなか大変ですが、本書なら小説仕立てで読みやすく書かれています。
しかし、読みやすいからといってレベルが落としてあるわけではありませんし、条文も適宜引用され、内容はきっちりまとまっています。
著者は他の本で、世の中の企業で労働法を守っていないところが山ほどあると述べていましたが、確かにそうなんですよね。実際、過半数代表者の署名をとらずに労働条件を変更するなんてことを平気でやってくるところはたくさんあります。
本書は高校生の主人公のアルバイトと派遣社員のお姉さんが弁護士の叔父に相談する形で話が進んでいきます。身近なところから上手に話を展開させてくれますので、高校生にも理解しやすい内容だと思います。
本書も著者の他の著書と同じように、労働組合の重要性と、労働審判の意義が強調されています。労働審判、一度利用してみましょうかね。
(岩波ジュニア新書2009年780円+税)
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