内田樹『修業論』
面白かったです。
合気道家として修行を重ねてきた著者ならではの次のような考察です。
「身体技術の向上は、ほとんどの場合、『それまでそんな身体の使い方ができるとは思ってもいなかった使い方』を発見するというかたちをとる」(80-81頁)
「身体技法の修業では、『私の身体にはこんな部位があって、こんな働きをするのか』という驚きに満ちた発見が繰り返し起こる」(174頁)
これ、ホントそうなんですよ。
私も40代から古武術を参考にしてバスケをしていますが、肩甲骨を自由に動かしたり、体を捻らない動きを活かしたりすることで、いまだに著者の上述の表現と同じような感覚で日々上達を実感しています。
新しい技を体得するというのは終わりがない気がします。私も今年で55歳になりますので、そろそろ動くのが厳しくなるかなと思っていますが、まだ学生たちと一緒にゲームに出られています。これは古武術のナンバ走りの効果です。
これから超ロングシュートのフォームを固めるため、体育館に行ってきます。
なお、本書は武術だけではなく、龍馬や司馬遼太郎やレヴィナスの話も出てきて、それぞれに興味をそそられました。
(光文社新書2013年760円+税)
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