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2013年9月10日 (火)

浅川芳裕『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率』

「食料自給率」というのは日本の農水省だけが採用しているいわばガラパゴス的基準で、農業利権を守るための政策へと誘導するための目眩ましとしての役割を、これまで見事に果たしてきたんですね。

本書を読んで、よくわかりました。

著者はTPPを歓迎する立場の論客ですが、その根拠は日本農業の底力に対する信頼で、本書はTPPのことは出てきませんが、TPP反対論者も食わず嫌いにならずに目を通しておくべき本だろうと思います。

それにしても、農水省の小賢しさが実に見事に活写されています。マスコミも見事に洗脳されてきていますので、日本の農業は弱いという先入観を拭い去るのは容易ではありません。

しかし、本書にも紹介されているように、現実に農業で成功している意欲的な若い人々が全国に出てきているので、いずれはそうした事実が共有されるようになるでしょうね。頼もしい限りです。

今わが国で一番ダメなのは官僚と官僚化したサラリーマンでしょうね。これは労働人口の7割にのぼりますが、江戸時代の農民と同じ割合です。長いものに巻かれるだけで終わってはいかんでしょうにねえ。

(講談社+α新書2010年838円+税)

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