島田裕巳『プア充 ー高収入は、要らない―』
小説仕立てでわかりやすく書かれています。
いい話です。
小津安二郎の『おはよう』を観終わったあとのようなさわやかな読後感でした。
著者の新たな一面を見ることができました。
戯曲も書かれているとは聞いていましたが、なるほど納得です。たいしたものです。
今の世の中はお金を使わせるような仕組みがいたるところに仕掛けられていますが、これにこだわらなければ年収300万円がちょうどいい感じになるというのも説得力があります。
貧乏だからこそ結婚して、子どもを作るというのもこれまた理にかなってるんですね。
年収が200万円を切ったこともあるという著者の経験も生きているんでしょう。
突然ですが、中沢新一の本は早晩消えても島田裕巳の本は長く読み継がれるような気がします。
今日の悩める若者たちを励ましてくれます。
おすすめです。学生たちにも勧めます。
(早川書房2013年1300円+税)
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