Dorothy L. Sayers, The Lost Tools of Learning [Kindle]
推理小説作家として有名なセイヤーズの教育論です。
セイヤーズのミステリーはほとんど読んでいますし、キリスト教に関する本も気に入っています。
ここでは著者は中世の基本7課目の復活を提唱しています。
具体的には文法学・修辞学・論理学の3学、および算術・幾何・天文学・音楽の4科で、これを生徒の発達段階に合わせたカリキュラムまで考えています。
原書で23ページほどのサマースクールでの講義の予稿とのことですが、日本に置き換えたらどうなるかなとか考えながら読みました。「論語」とか入れるべきでしょうかね。
教育関係者には特に示唆するところが多いと思います。
たしかにこの7科目で基礎教養は十分です。これを土台にして自分の頭で考える学問の世界に入っていけたら、言うことなしです。
なお、セイヤーズの言うことはほとんど腑に落ちるのですが、この中で、ロシア語は発達の遅れた言語だというくだりもあって、そこだけはちょっと賛同しがたいところでした。
(Kindle版、100円)

