ヘーゲル『哲学入門』武市健人訳
ヘーゲル哲学入門として最良の一冊です。
長年愛読していますが、いつ読み返しても感心させられます。
なんてヘンなやつだとか思いながら読んでいます。
概念や理念の話がすこぶる面白いので、本書で理論的な骨格をつかんでおいてから『小論理学』(特に下巻)に進むと、話題がつながっていいんじゃないでしょうか。
でもって、『大論理学』に行く前に『法の哲学』の序文、そして『精神現象学』というコースをたどると、難解と言われるヘーゲル哲学ですが、言わんとするところはわかってくると思います。
『歴史哲学』をその合間に読むと、この人はずいぶんおしゃべりで面白い人だったのではないかということもわかってきます。
理念(Idee)を概念と実在性の統一(206頁)とみることで、壮大な理論体系を作り上げたのは、何ともすごい構想力(というか妄想力というべきか)です。後々「絶対理性」とか言われるとちょっとねー、と思いますが、感心しないわけにはいきません。
(岩波文庫1952年)
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