三宅秀道『新しい市場のつくりかた 明日のための「余談の多い」経営学』
副題に「余談の多い」とあるとおりでしたが、その余談にたくさんの商品開発のためのヒントがあって、面白かったです。
かなりおしゃべり好きで、話の上手そうな人という印象の著者ですので、いつか話を聞く機会があったら会場に足を運んでみようと思います。
私も勤務先の入学者減少に歯止めをかけようと、いろいろ考える毎日ですが、本書からは色々と教えられるところが多いです。
大学も新しい魅力のある「商品」を開発していかないと今後生き残っていくことは難しい時代であることは確かですし。
著者によれば、商品開発で「打率」が高い打者というのは、常に商売のネタについてアンテナを張り巡らせているもので、
「潜在的な解決手段に近いところにいて、しかも情に厚い人だと思うのです。そしてさらに、その人が勇気を持ってそのネタを掘り下げることがやりやすい立場にいることが条件のようです」(347頁)
これは本当にそのとおりだと思います。
この反対に、現場を知らず、机上の空論ばかりに長けて、薄情で、決断する勇気がないという、まるで霞ヶ関の殿上人のような経営者がいるとすれば、その会社は確実に潰れますもんね。
(東洋経済新報社2012年2000円+税)
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