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2014年1月14日 (火)

橋爪大三郎『世界は宗教で動いてる』

著者らしいわかりやすい本です。

問答形式もなかなかいい感じです。
トリビアな知識も面白いです。

特に「なるほど」と思った指摘は次のとおりです。

・日本人の考える祖先はせいぜい二三代さかのぼる程度(154頁)
・インドで頭にターバンを巻いているのはシク教徒で分断統治のためイギリスに採用された(168頁)
・元来の仏教はだれでも覚りに達することができるはずのものだった(173頁)
・禅宗は独特の論理で具足戒(戒律)を守らなてもよいことにした(210頁)
・その代わりに労働し、自活する。労働即修行(212頁)
・日本のカミとは自然現象のこと(222頁)

ほかにヒンズー教のことも勉強になりました。仏を多神教が吸収してしまう論理なんですね。

授業で学生にも勧めます。

(光文社新書2013年760円+税)

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