E・ジルソン『理性の思想史』(三島唯義訳)
デカルトとアウグスティヌスの関係を確認したくて読みました。
さすがに中世思想史の大家だけのことはあって、その情報量とそれを扱う手さばきの見事さには感心させられます。すべてを理解するためには後3回くらい読み返す必要がありそうです。
個人的な興味では、デカルトが生前からアウグスティヌスの影響を指摘されるのを嫌がっていたとあって、なるほどさもありなんです。本書では出典も明記されているので参考になります。
あと、コントやヘーゲルについての理解も勉強になりました。特にコントはあまりちゃんと論じられていないだけに、ヘーゲルとともに「物理的決定論を拡大して社会的諸事実にを包含させ」(330頁)たという評価は面白いと思いました。
本書もようやく読み終えたので、これからちょっと論文をまとめなければいけません。
本書にも言及しつつ、社会学的思考の系譜をたどってみます。
(行路社1988年6刷3200円+税)
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