福井憲彦『歴史学入門』
タイトル通りの教科書です。
社会史を専門とする著者らしく、世の中の様々な事象について広く関心を寄せているところがうかがわれます。
学生の教科書にどうかと思って読みましたが、教養の歴史学の入門としてはちょっと高級すぎる気がしました。歴史研究の入門書としてならOKです。
何しろ今の学生は大学レベルの入り口に到達する前に、カウンセリングを兼ねた知的準備体操が必要です。この本のレベルにいきなりジャンプさせるのは無理で、みんな自分の世界に閉じこもってしまいます。
というわけで、教科書としては採用しないことにしますが、読み物としてはまずまずだと思います。岩波好みの高級な感じでいいんじゃないでしょうか。
(岩波書店2006年1600円+税)
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