ジョン・H・カートライト『進化心理学入門』鈴木光太郎・河野和明訳
いい本です。進化心理学の優れた入門書です。参考文献紹介も充実していて便利です。
進化心理学はダーウィン理論の再評価の上に成り立った面白い学問分野です。文献などをみていると、1990年代にそれらしく形が整ってきたようです。
特に今から一万年前に農耕が発明されるまでの、旧石器時代の人間の狩猟採集生活が環境に合わせて進化し、淘汰されてきたという道筋には興味を惹かれます。
人は100人から150人前後の知り合いの範囲を超えると把握できなくなると言われますが、それもこうした昔の狩猟時代にさかのぼって、その頃形成された能力だと説明されると、確かにわかったような気になります。
非合理に見える行動パターンもその来歴をたどれば結構わかってくるのかもしれないという期待を持たせてくれます。
この分野はもう少し渉猟してみます。狩猟民のつもりで。
(新曜社2005年1900円+税)
| 固定リンク
« リチャード・ドーキンス『遺伝子の川』垂水雄二訳 | トップページ | カレン・フェラン『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする』(神埼朗子訳) »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ドイツ語で読む珠玉の短編(2026.06.23)
- 山本七平『小林秀雄の流儀』(2019.07.28)
- 田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(2017.02.20)
- 天外伺朗『宇宙の根っこにつながる生き方 そのしくみを知れば人生が変わる』(2017.02.19)
- 柴田昌治『「できる人」が会社を滅ぼす』(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント