M・スコット・ペック『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学』
こういう人に悩まされたり、あるいは現在悩まされている人なら、読んでおいて損はない本です。
著者が問題にしている邪悪さとは「自身の欠点を日々証明するものが暗に示している判定を否認し、これを攻撃さえしようという衝動に人を駆り立てる、ある種の尊大なプライドまたは傲慢さ」(104頁)に由来するものと見ています。
「彼らを支配しているのは、健全性、完全性という外見を維持するように絶えず彼らを鞭打っている、口やかましいナルシシズムである」(173頁)
いろんな本を読んでいると、それぞれに当てはまるタイプがいて、それぞれに納得させられますが、本書に関しても、ああ、あの人がぴったりというタイプがいます。悪事のボロを出してしまうのは、ナルシスティックに自分のことばかり考えてしまうからなんですね。
たとえば消印と日付と封筒の裏のバツの書き方、文章の中の細かいウソから脅迫状を書いた本人が特定されたりするわけです。本人はバレていないと思っているようですが、職場中にバレていたりします。
本書では人格障害の一種だとしていますが、納得です。かかわらないのが一番ですね。
(草思社1996年2200円+税)
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