大垣昌夫・田中沙織『行動経済学』
経済学部の学生にはぜひ読んでほしい本です。行動経済学と伝統的経済学との接点がきっちり論じられていますし、神経経済学、文化経済学、幸福の経済学、リバタリアン・パターナリズムといった、新しい分野にもきっちり目配りがされています。
ただ、行動経済学の解説書としてはハードルが高いので、著者から直接講義を受けるのでなければ、数式もたくさん出てきますし、つらいと思います。
この分野については友野典男『行動経済学入門』(光文社新書)か、あるいはダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』(早川書房)上下巻がいいと思います。
しかし、行動経済学の他分野への影響の広がり具合がわかるという点でも興味深い本でした。各章の練習問題や巻末の付録も有益です。この本で授業を受けられたら実力がつきそうです。
(有斐閣2014年2400円+税)
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