冨山和彦『なぜローカル経済から日本は甦るのか―GとLの経済成長戦略』
最近G型大学とL型大学でいろいろと物議をかもしている文科省の大学改革案の元になるアイデアは本書で展開されています。
なんであんなふうになるのかはよくわかりませんが、元になった本書は実に面白かったです。
著者は日本経済をグローバル圏とローカル圏の二つに分けた上で、そのどちらも立てようとする経済成長戦略を展開しています。
日本経済の有り様を実際に地方のバス会社の経営再建を手がけながらじっくり観察し練り上げられたのがこのアイデアです。
外国の理論家からの借り物ではなく、現実の経営から着想されたところが素晴らしいです。ケインズがどうしたとかクルーグマンがこうのたまったとかいうのでないところが理論倒れで、データまで曲解する経済学者たちとは違って信頼できます。
倒産法の改正案も説得的です。著者の具体的な社会・経済政策の提言が今後の政策に活かされることを期待したいと思います。
(PHP新書2014年780円税別)
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