キース・ソーヤー『凡才の集団は孤高の天才に勝る―「グループ・ジーニアス」が生み出すものすごいアイデア』金子宣子訳
タイトルどおりの本です。
というか、イノベーションに関しては、孤高の天才というのも、むしろいろんな人と言葉を交わし、刺激を与え合う中から生まれてきたということを、著者はいろいろ実例を挙げてくれていて、大変参考になります。
天才的業績が天才だけのものではないということは、天才を持ち上げる風潮の中では見落とされがちです。
画期的イノベーションの背景に何人もの協力者があることや、フラットな組織環境があることを丹念に調べていけば、みんなが可能性に気がつき、勇気づけられるでしょうし、それぞれの持場で今やるべきことが見えてきます。
翻訳はおおむねいいと思いますが、思考実験の問題文で、何を言っているのかわかりにくいところがあったのと、130頁の "fly fuit" は fly fruit の誤植かなと思って調べてみたら、誤植はそれとして、fruit fly のほうが一般的なショウジョウバエを意味する表現のようですけど、どうなんでしょう。
今書いている本の参考にしたいので、原書も入手しておかなきゃです。
(ダイヤモンド社2009年1800円+税)
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