大井正・寺沢恒信『世界十五大哲学』
ネット上で評判が高かったので読んでみました。
なんと、マルクス主義的立場から書かれた哲学史でした。
今読むと、社会主義時代のハンガリーで読んだ哲学・思想史を思い起こさせられて、懐かしい感じがします。
思想的立場がはっきりしているので、ある意味わかりやすいですし、この思想家にはこう来るだろうなと思ったとおりのことが書かれています。
当然マルクスの評価が高いですが、中江兆民やチェルヌイシェフスキーなんかが選ばれていて、新鮮でした。デューイなんかも高い評価が与えられていて、意外性があります。
サルトルが選ばれていてハイデガーが外されていたりするのは予想通りですね。
でも、イデオロギーで断罪することを避け、公平さを保とうとする努力は買えます。細かい評伝の部分などの記述にも教えられるところが多かったです。
(PHP研究所、電子書籍版)
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