髙山正之『アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった』
本書は著者が2011年に出した『白い人が仕掛けた黒い罠』の改題・改訂版とのことですが、読んでしまってからそのことに気が付きました。
これで二度読んだことになるのかどうか、今回も新鮮な気持ちで読めたのは結構改訂が施されていたからでしょうか。
著者の取材力と文献処理能力は名高い大学教授や作家をはるかにしのぐものなので、題名にアレルギーを起こしそうな人も一度お読みになってみるといいと思います。
とりあげられている文献については私もこれから芋づる式にたどって読んでいきたいと思います。
本書では後藤乾一、林博史、高橋奈緒子といった学者先生だけでなく、司馬遼太郎の歴史観のえげつなさもきっちり指摘されていて、いろいろと刺激的です。
本書では週刊新潮連載コラム「変見自在」でしばしば凝縮して書かれてきた戦史の貴重で興味深い事実がまとまって読めますので、知識の整理にも役立ちます。
それにしても、世界は腹黒さに満ち満ちているということがよくわかります。
お人好しでナイーブな学者では太刀打ちできません。
(ワック株式会社2014年930円+税)
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