植松努『NASAより宇宙に近い町工場』
著者の植松努さんのことはTEDの講演で知りました。
お子さんのいる家庭の方にはぜひこの講演の動画を見せてあげてください。
子どもたちの心に火をつけてくれると思います。
本書はこの講演でも触れられた話題がさらに詳細に書き込まれているうえに、この著者の独特の発想もよくわかります。
著者はこの世から「どうせ無理」という言葉をなくすために北海道の町工場で宇宙開発をやっているのだそうです。
「どうせ無理」という言葉は人の可能性を殺してしまいかねない言葉で、著者もずいぶんこの言葉に苦しめられてきたといいます。
この言葉に対抗するキーワードが「だったらこうしてみたら」です。
「大好きなことについてたくさん本を読んで、自分で考えて、自分で試した瞬間、そこにもう世界初が存在するんです。そして世界初が自動的に世界一なんです」(173頁)
著者には、世の中のみんなが「どうせ無理」とあきらめず、努力と創意工夫を重ねることで自身が生まれ「優しさ」が得られるという好循環が社会を良くするという信念があります。
同感です。勇気づけられます。
(ディスカヴァー・トゥエンティワン2009年1300円+税)
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