小倉美惠子『オオカミの護符』
最近、オオカミを森に放ち、生態系を調整することが提唱されていると聞いて、その興味の一環から買ってみましたが、これはオオカミの話ではなくて、今も密かに人びとの間に息づいている山岳信仰発掘のルポルタージュでした。
川崎市の土橋で育った著者が、自らの祖先の生き方をたどっていくと、武蔵の国の御岳山をはじめとする山岳信仰の姿に行き着いたという、まるで何かに導かれるような幸運なめぐり合わせの一部始終が記されています。
著者はこれをホームビデオで記録に残すことから始め、自らプロダクションを設立し、映画「オオカミの護符」を制作してしまうのですから、やはり只者ではありません。
ちょっとした勘違いからいい本に巡り合えました。
映画もそのうち観てみましょう。
ただし、オオカミのことについてはまた別に探さなくては。
(新潮文庫平成26年490円税別)
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