« 中村桂子『科学者が人間であること』 | トップページ | 上田紀行『スリランカの悪魔祓い イメージと癒しのコスモロジー』 »

2016年1月13日 (水)

上田紀行『人間らしさ 文明、宗教、科学から考える』

いい本でした。

日垣隆さんのメルマガに著者との対談があったので興味を持ちました。

スリランカの「悪魔祓い」の癒やしの構造が示唆的です。

そもそも「癒やし」という言葉を初めて使ったのが著者ということですから、名実ともに癒やしの第一人者です。

著者が何故悪魔祓いで病気が治るのかと聞いた悪魔祓い師が「どんな病気もその人の心がワクワクし出さないと治らない」(113頁)と答えたのが印象的でした。

そのワクワクする悪魔祓いのフィールドノート『スリランカの悪魔祓い』は次に読むつもりです。

他に気に入った著者の言葉を挙げておきます。

「苦難に立ち向かうとき、人間に必要なのは何か。それは根拠なき希望だと私は考えています。そして、根拠なき希望が苦難に立ち向かうときの最大の根拠になるという逆説は、私たちの人生のとてつもなく深いところだと思うのです」(162頁)


(角川新書2015年800円税別)

|

« 中村桂子『科学者が人間であること』 | トップページ | 上田紀行『スリランカの悪魔祓い イメージと癒しのコスモロジー』 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。