石井郁男『はじめての哲学』 ヨシタケシンスケ・画
ヨシタケシンスケの絵に惹かれて買っちゃいました。
本の内容に絡んで、絵本のように面白いことになっているんじゃないかと期待しましたが、気の利いた挿絵ではあったものの、あくまで挿絵でした。
本の内容は哲学者14人の伝記的事実を中心に描かれた入門書で、思想のエッセンスはちょっとだけ書かれているという、それはそれでユニークな入門書でした。
哲学者の伝記的事実は、たいてい世界の名著シリーズの巻末解説などを読む程度で、それ以上調べることもあまりないのですが、本書はその伝記から哲学に入っていこうというところがユニークです。
読んでいてあらためて勉強になることがいくつも出てきました。
ソクラテスの最後の言葉や、プラトンがソクラテスの死に際して「目がくらむ思いをした」と言っていたこと、デカルトの旅から度の人生、カントは旅をしませんでしたが、哲学の勉強には「旅行記を読め」と言っていたことなど、いろいろ考えさせてくれます。
ダーウィンやデューイがとりあげられているところもユニークでした。ダーウィンは人種差別を絶対に認めない人だっととか、デューイが社会の多様性とコミュニケーションを進歩の要因ととらえていたことなども、興味深い指摘でした。
(あすなろ書房2016年1,400円+税)
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