田中圭一『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』
本書は書店で平積みになっていますが、高3の娘がこの一年ほどうつで苦しんでいなかったら手に取らなかったかもしれません。
本書はうつから抜け出た著者本人の経験からさらにうつを抜け出た人びとに直接取材して書かれたコミックエッセイです。
絵は手塚治虫風でキャラクターも魅力的に描かれています。特に女性が可愛らしいのも手塚風。懐かしくて親しみやすいです。
うつ経験者の有名人がたくさん出てきますが、大槻ケンヂや内田樹、まついなつきなんかもそうだったんですね。
それにしても、本書が5万部のベストセラーになるくらいですから、うつに苦しむ人は相当多いんだなとわかります。
(KADOKAWA 2016年 1000円+税)